Q & A
まもなく初日を迎えるガレキの太鼓『地上10センチ』
復活にあたり、本作の作・演出である舘そらみにインタビューをしました。
ーなぜ休止を決め、3年の時を経て、復活しようと考えたのですか。
活動を続ける中で、演劇が作りたいという純粋な気持ちが薄れ承認欲求が増えてきました。健全な心を維持できなくなり、劇団を休止しWEBや映像の世界に足を踏み入れました。いろんな人間と出会う中で“私は変な人間らしい”と私自身が気付き、変な私にしか創れない作品に向かおうと決意し復活しました。
ー復活することが決まってから稽古初日までどんなことを考えていましたか。
“舘そらみは演劇を作っている人”というブランティングを整え、「映像と演劇では、何が違うのか」を常に意識していました。ここ数年の間一人で書いてきた私にとって、誰かと一つのものを作り上げるといった現実味はなかなか湧きません。また、自分が主催になって演劇を作り上げる気恥かしさみたいなものを久し振りに味わって稽古初日をむかえました。
ーアフタートークに多種多様の登壇者に声をかけたのはなぜですか。
世界は広い!視野をおもいっきり開いて門戸を開いて前に進みたい!と常に思っています。演劇をやっている人と演劇の話をするよりも、私が知らない世界で生きている人たちと話を繰り広げていきたかったからです。
ーWEB・映像・演劇と様々な世界で生きてきて学んだことは何ですか。
受け持っている仕事に対して誰よりも愛情を捧ぐということ。そして、ともに働いている人を大事にしないと仕事を失うということに尽きます。自分の代わりは何人でもいる中で“舘そらみ”がこの仕事をやる理由を、常に生み出していかないといけないのだと思いを新たにしました。
ーどうして今回、「死」をテーマに作品を書こうと思ったのですか。
「死」は私たちの身近にあるものなのに、日常的に「死」について話されないことに憤りを感じています。死が遠い存在で、普段の生活から切り話されていることが嫌で今回死をテーマに作品に向かうことにしました。
ー舘そらみが目指すものは何ですか。
人それぞれ世界の捉え方は違う中で、私が見えている世界の「面白くない?」「おかしくない?」を浮き彫りにできる作品を作り出していきたいです。ただ何かのメッセージを伝えるために作品を作るのではなく、誰かの固定概念が「あれ?」と歪むような作品が作れたら、と思っております。
ーこれからガレキの太鼓は、何を目標に活動していきますか。
手段問わず作っていける無節操さと勇気を忘れずに、生きるっておもしろいなぁと思ってもらえるものを常に探していきたいです。この世の中で担いたいと思う役割を模索し選択し続けた結果が、たまたま演劇だったとなるように作品づくりに向き合って行きます。
ー今後ガレキの太鼓をどうして行きたいですか。
なにごとにも囚われずに自由でありたい。「ガレキの太鼓」という場所が、常に何か新しいものに触れられる、そんなお決まりの場所でありたいと思っています。
一言お願いいたします。
私たちが作品を作っても作らなくても、世の中は何も変わらないかもしれないし取るに足らないことなのかもしれない。しかし誰かにとって一大事になれるよう夢を見ていきます。演劇をやれること、支えてくださる人・環境、足を運んでくださる方がいることに、一度休んだからこそ感謝を感じます。新生ガレキの太鼓、幕開けです。興味を持っていただけると嬉しいです。
舘そらみ
貴重なお時間を割き、最後までご高覧いただきましてありがとうございました。
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